これからの大会に向けて(第15回大会レポート)

〜 共生・共走リレーマラソン大会 公認HP製作者のレポート 〜

 

 第15回共生・共走リレーマラソン大会は、早朝の大雨にかかわらず昼前には雨が上がり、昼過ぎから晴れ間も出てくるという、めまぐるしい天候の変化がありましたが、無事に終了できました。なによりも、そんな天候でも去年とほぼ同じようなにぎやかさで、ほっとしました。大会へのご参加、そしてご協力ほんとうにありがとうございました。

こどもさんや大人のランナーが走っている写真です 昼時前の食堂通りの写真 12時以降は人であふれていました

 この「共生・共走リレーマラソン公認HP」は、公式(オフィシャル)HPではなく、このHPを製作している個人ボランティア(私)が、このホームページのスペースやURLを個人で確保して製作しています。そして、大会の運営にも可能な限り協力しています。その私が毎回大会にボランティアとして、そして一般参加者として参加して思うことは、ほんとうにこの大会はボランティアに支えられている大会なんだと思うのです。

 大会を取り仕切るまつばさくじ(マツサク)さんを筆頭に、ほとんどの事務局の人は(精神的なハンディをもつ方もおられるので、わかりにくいかも知れませんが)、障がいを持つ人たちです。その人たちが、
花博という場所を借りて1万人規模の大会を運営しているのですから、かなり大変です。

 毎年私が見る、準備している時の事務局の人たちの姿は、みんな大会までほんとうにボロボロになりながら頑張っている姿です。もともと健常者のように気軽に風呂も入れない上に、時間が無くて髪を切りにゆくヒマもないし、睡眠時間も短いし、さらに作業は過酷な肉体労働、といった状況が、大会一週間前から延々と続くのです。

午前6時半頃の大会準備中の写真です
ぬかるみでも必死に重い荷物の載った台車を押していたあとが残っています

 そして大会終了後も、後かたづけに三日間ほど肉体労働が続きます。借りているテントやカラーコーン、そういったものを返却に行ったりします。今年は特に大変で、雨で濡れたテントをそのまま
返却するわけにはいかないため、乾燥させる作業があり、借りているテントすべて行う必要があります。さらには、雨で濡れたカラーコーンや泥をかぶったカラーコーンも、きちんと洗って乾燥させて
返却します。

 それ以外にも、大会用のイス、物品販売品の整理、食べ物屋出店をした洗浄作業など、かぞえきれないほどの仕事が終わってからも山積みです。おまけに大会一週間後の日曜日には、関係者による反省会・打ち上げ会をします。だから大会前後の二週間は、実行委員会のメンバーはみなボロボロのぞうきんのような状態で働いています。

こちらは大会終了後の大会本部写真 まだ地面は濡れています

 大会前後はそんな大変な状態なので、かなりの準備や作業に抜けやミスが発生します。
毎年参加している人は一度は経験したことがあるかもしれないけれど、パンフレットが足りない、
Tシャツの枚数が足りない、安全ピンが足りないとか、時々ゼッケンがないとかもあります。

 そういったミスが非常に多いので、毎年、きちんとした大会マニュアルやチェックリストを作ろうとするけれども、結局忙しくて、誰一人マニュアル作りに関われないのです。だから不手際が多く発生します。そんな状態だから、準備や大会当日は、大会参加者だけでなく、ボランティアさんも怒ってしまうということもよくあります。

  
 そして、僕がいつもみていて歯がゆく思うことは、大会終了後に、ボランティアさんにきちんとした感謝の意を伝えられていないことです。ボランティアさんなしでは成り立たない大会なのに、きちんとお礼を言える(伝えられる)(精神的・時間的)余裕のある人がほとんどいないのです。

 もちろん実行委員会のメンバーは毎年そのことについて、きちんとしたい、きちんとしよう、ということも反省しているのですが、毎回大会前後は上記のようにみな準備や後かたづけ作業に忙殺されていて、結局はボランティアさんにきちんとお礼を伝え切れていない状態です。

コース上の大きな水たまりをぞうきんなどで汲み出しています 水たまりをなくすためにぞうきんで汲み出している写真 バケツいっぱいに泥水がたまっています
参加者さんのためにコースの整備をされていました

 ボランティアをしている僕がおなじボランティアさんにお礼をいうことも多いのですが、ボランティアさんの人数もかなり多くて(団体のボランティアさんを合わせると、全体で200人前後なので)、おなじように僕もフォローしきれていません。時々、一生懸命ボランティアを頑張ったのに、実行委員会メンバーが不在で、お礼も言われることなく、しかたなく帰途につくボランティアさんを見かけることがあります。わかればできるかぎり僕がかわりにお礼を言いますが、僕の知らないところでも、ボランティアをしたのに、誰にも感謝されずに帰途につくボランティアさんがいるという、そういう事態もたくさんおきていると思います。身体がいくつもあれば、全てのボランティアさんに僕が実行委員会のかわりに、こころからたくさんの感謝の気持ちを伝えたいのですが。。。

 さらには、大会にはたくさんの団体さんが同じようにボランティアとして、参加・協力してくれています。その団体さんへも同じように、実行委員会は感謝の気持ちを伝え切れていない状態です。これだけの大きな大会ですので、ボランティアとして参加される団体さんにとっても、大きな負担になっていると思うのですが、事務局が感謝の気持ちを伝え切れていないので、だんだんとボランティアとして参加されるモチベーションが下がったり、さらには状況を把握し切れていない実行委員会メンバーさんが失礼なことや失礼な発言をしてしまったりして、気を悪くして協力団体から離脱されるところも出ています。僕は5年以上ボランティアとして参加して横で見てきていますが、ほんとうに見ていて歯がゆい気持ちをすることが多いものです。

ボランティアさん 写真にはないけれど、ほんとうにたくさんのボランティアさんが実行委員会と一緒にこの大会を創りあげています
ボランティアさんが大会記念Tシャツを誇らしげにしてポーズをとってくれたことは、とてもうれしかったです

 ボランティアの僕が書くのも変かも知れませんが、個人・団体さんのボランティアがなければ、ほんとうに成り立たない大会です。けれども、逆の見方をすれば、これだけの大会をボランティアが支えているということは、信じられないほど素晴らしいことでもあると思うのです。

 まつばさくじさんを筆頭にしたわずかな実行委員会のメンバーの「共に走ることによって、こころのバリアフリーを」という気持ちをかなえるために、数百人の人たちが大会の開催に協力しているのですから、こんなにとんでもなく素晴らしい大会は他にはないと思います。それも5キロや10キロという短い距離や参加時間はわずか数時間の大会ではなく、8時間もの長時間、障がいを持つ人も
健常者の人たちも、仲間で参加したり、みんなで一緒になって共に走り続けるのですから、ほんとうに素晴らしいと思うのです。

 また、大会参加費も大人が2500円で8時間走れるのですから、今時そんな良心的価格の大会も少ないと思います。またコース上も、電動車イスの参加者や、視覚障害者ランナーさんが伴走ボランティアさんと一緒に走っていたり、仮装ランナーもいたり、親がちいさなこどもさんと一緒に走ったり、ベビーカーで参加するお母さんもいたり、仲間みんなで一緒に走ったり、中には愛犬にたすきをかけて一緒に走ったり、エントリーしていない人まで走っていたりとか、そんな自由な大会もないと思います。ただ、数年前に8/24時間リレーマラソンをやったときは、とんでもない額の大赤字を出し、翌年の開催があるのかと僕は心配していましたが、翌年もなんとか開催できたという経緯もあり、ほんとうに良心的な大会だといつも思います。

(数年前、2200円から2500円に大人の参加費の値上げがありましたが、僕が財政的にかなり危機的だから値上げをしなければ大会運営が行き詰まる、といって値上げにつながったということもあります。いまでも余裕のある運営とは言えない状態ですが・・・)

 ほんとうにこの大会はいつも素晴らしいと思います。ちいさなこどもさんが一生懸命走っていたり、若い人がのんびり走っていたり、記録を目指して一生懸命走っていたり、松葉杖で脇の下をすりむきながらも一生懸命頑張ってコースを何周も回る人もいたり、一人で参加してひたすら走り続けたりしている方もいて、そんな参加者の人たちがひたむきに頑張る姿を見ると、ほんとうに感動します。また、今年は一人で電動ではなく手押しの車イスで参加された方がいました。泥だらけの進みにくいところもあるのに10周程度まわっておられました。自分のがんばりを確かめるように苦しくともたったひとり頑張る姿を見て、僕はとても感動をしていました。ほんとうにたくさんの感動が毎年あるので、いつも参加するたびに、すばらしい大会だなぁ、って思うのです。

大会コース上の健常者の方と、視覚障害の方と伴走者の方と、手押し車イスの方の写真

 今年の2008年の大会で、第15回の大会になりました。もう、毎年のルーティン(日常のこと)のように参加されている方も多いと思いますが、現実は毎年、僕は薄氷を踏む思いで「今年も開催できるのかな」と思い、実行委員会の大会準備ミーティングに参加しています。なぜなら残念なことに、毎年、参加される方の中にはマナー違反が多くあり、借りている公園からはこれまで多くの苦情を寄せられているからです。

 木にロープをくくりつけるということは、花と木々を大切に管理されている公園からもっとも厳禁されている事項で、そのほかにも園内で火を使ったりすることも厳禁、飲食物を現金やりとりをするのはやめて欲しい(テキ屋さんを規制できなくなるから)、公園のゴミ箱に捨てないでほしい(大会のためにコースを貸しているけれど、ゴミはマナーとしてきちんと持ち帰って欲しい)、汚水を絶対に流さないで欲しい(花博にある池に、その汚水が直接流れ込むため)など、毎年念を押されて厳守するように要請されています。

 この大会は、公園事務局(大阪市)から公園を借りて開催されているので、「マナー違反がひどすぎる」ということになれば、「もう貸さない」ということになり、そうなると大会ができなくなります。だから、毎年、大会パンフレットなどに守って欲しいことを書いているのですが、ルール違反がやはりあって、完全な効果にまで至っていません。

 だから毎年大会が終わり、そして来年の会場を借りるための申請を出す頃になると、「来年もほんとうに開催できるのだろうか」と冷や冷やしながら僕は横で見ています。毎年なんとか開催ができているという感じです。実行委員会のみんなで知恵を出し合ったりして、数多く危機をも乗り越えてきています。

 だからできれば、みなさん、マナー違反があれば、メンバーであればその場でマナー違反を指摘して頂くか、マナー違反をした人が知らない人であれば実行委員会までぜひご連絡をお願いします。ほんとうは実行委員会のメンバーも、あまり言いたくはないのですが、次の年もまた大会が開催されるために、どうしても必要なことなのです。ですので、切にご協力をお願いします。

 

この大会のすばらしさは、ほんとうにかたりつくせないと思います。今年(2008年)の大会は、天気予報は良くなると予報していましたが、スタート時間の8時の少し前までは大雨が降っていたりしました。それでも当日は不参加チームが思っていたよりも少なく、ふたを開けてみれば、いつも(毎年)とかわらない、にぎやかな大会になっていました。僕はそれを見て、やっぱりこの大会はすごいなぁって思っていました。そして、この大会にボランティアとして選手として参加できることを、とてもうれしく感じました。

手作りおもちゃ体験コーナーの写真 こどもさんが一生懸命おもちゃを手作りしています ふれあい動物園の写真 こどもさんがウサギの頭をなでています
こどもさんが喜ぶ企画もたくさんあります

 僕は今年は警備責任者だったので、応援と警備をかねて何度もコースをまわりましたが、中にはボランティアのかたが、ランナーにずっと声援をおくっているコース警備の方がいたり、必死に公園利用者とランナーの事故防止に努めているコース警備(ボランティア)の方もいたり、そういう姿を見てもまた感動です。また、毎年こどもが大喜びしている動物園もあったり、ほんとうにいい大会だなぁって思うのです。

 そして、そういう大会を創りあげているのが、実行委員会の事務局長のまつばさくじ(マツサク)さんです。今年は特にボランティアさんが少ないためにたくさんのことに忙殺されて、髪を切りにゆくヒマもなかったので頭ボサボサで会場を車イスで走り回っていましたが、ほんとうにすごい人だと思います。

 そのマツサクさんがなぜ毎年大会を開催しているのかと言えば、「共に走ることによって、障がい者の人たちと健常者の人たちとのこころのバリアフリーを実現させたい」という思い(夢)があるからです。だから毎年、その思い(夢)を実現させる一つのアクションとして、この大会を開催しています。そして、その思い(夢)にたくさんの企業や団体、そしてボランティアさんが協賛し協力をして、
一緒にこの大会を創りあげています。たった一人の夢にみんなが協力し、参加・関係者含めて、
一万人以上の大会を創りあげていることって、ほんとうにすばらしいなって思うのです。

大会参加者への応援メッセージボードとサブステージ司会者

 僕もなかなか時間が取れなくなってしまいましたが、少しでもその素晴らしい夢の実現に協力をさせてもらいたい、と思っています。そして、できれば参加されるみなさんも、なにかの形でご協力をして頂けると嬉しいです。ボランティアさんとして参加して頂くことでも、そうでなくても、ちっぽけなことでいいのです。大会後には、少しまわりのゴミを拾って持ち帰って頂くとか、そういうことだけでもいいので、できればご協力をお願いします(毎年、大量のゴミが大会の会場内外に残されているので、大会翌日には実行委員会メンバーとボランティアさんとで、公園や会場の徹底的な掃除をしています)

 長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。そしてまた来年も再来年も大会に参加して頂けることを、こころから楽しみにしています。

 

共生・共走リレーマラソン公認HP製作者